透析の種類について
透析とは腎不全など腎機能の低下をカバーするための治療法です。
腎機能が低下すると体内にクレアチニンが溜まってしまい、尿毒症など生命の危険を及ぼす症状を引き起こしてしまいます。
したがって体内に溜まった老廃物を排出する透析治療が必要になります。
透析治療を開始するかどうかは、病院での診察を経て透析導入基準に応じた数値で判断されます。
日常生活に支障が大きい場合や糖尿病から発症した腎不全は早い時期から透析治療に踏み切るケースが多くなっています。
透析治療の種類は二つで、腹膜透析と血液透析です。
腹膜透析
腹膜透析は患者自身の腹膜を使って体内洗浄を行うことで、カテーテルと呼ばれる専用の透析液貯留部を手術で挿入します。
自宅にいながら透析治療を行えるため時間的な制約も少なく、日常生活を送りながら治療に臨めます。
血液透析
血液透析は病院で血液を外部の機械へと循環させて洗浄します。
機械で濾過を行うため老廃物をしっかりと除去できる反面、短時間で血液を循環させることから体調不良を起こしやすいデメリットがあります。
透析治療を行うと体内から急激に除水するため、身体にかゆみを覚える副作用があります。
人によっては頭痛や吐き気を催すこともあり、治療の妨げとなってしまう可能性も否定できません。
日頃の生活習慣によって症状は緩和できますので、医師の指導には従うようにしてください。
透析は腎機能低下に関する唯一の治療法であり、生命を維持することに欠かせないことを覚えておきましょう。