透析 穿刺 コツ

透析と穿刺について

透析治療には穿刺と呼ばれる作業が伴います。

 

穿刺とは血液の取り出し口であるシャントに針を刺すことで、透析で循環させる血液を外部へと導出させることです。

 

感覚的には注射と同じですが、注射は静脈に針を刺すのに対して穿刺は動脈に針を刺さなくてはなりません。
そのため、穿刺は注射よりも危険度が高く、刺しどころを誤ると出血が止まらなくなります。

 

特に透析患者は血液凝固力が低いことが多く、穿刺による出血が生命に危険を及ぼす場合もあるくらいです。
最悪のケースでは医療事故になることもあり得ますので、穿刺時は充分に注意してください。

 

穿刺のコツとしてはあまりゆっくりと針を刺さずに、決めた部分へ一気に刺してしまうことです。
注射と同様で針を徐々に刺しいれていくと、皮膚の痛点を刺激して痛みを与えてしまいます。

 

一度刺した針を皮膚内で動かさないこともポイントです。
穿刺の際に針が上手く刺さっていないと血液を抜きにくくなりますが、そこで針を動かしたり、深く刺しなおすと痛みが増してしまいます。

 

血液を抜きにくい場合は深く刺しこむことが必要ですが、なるべく一度で済むように一気に刺してしまいましょう。

 

最近では、穿刺のコツをまとめた動画がインターネット上で配信されています。
専門家による解説も付いていますので、穿刺を学びたいのであれば参考にしてみると良いでしょう。

 

透析治療には欠かせない穿刺ですが、患者の痛みを和らげながら治療に臨めるように工夫してみてください。

 

穿刺の動画

 

参考動画:(医)きたやま泌尿器科医院作成のシャント穿刺法マニュアルに基づいた穿刺です。

平成22年6月に開催された第55回日本透析医学会学術集会・総会で発表された穿刺の動画になります。

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